2021-01-01から1年間の記事一覧

英語にするのが難しい日本語① 「連携」、「連携する」

(2022-06-06 追記) ※この記事では「連携」や「連携する」という言葉がなぜ英語に訳しにくいかを説明しています。取り急ぎ「システム連携」「連携システム」「データ連携」「情報連携」「外部連携」「外部システム連携」「他システム連携」「システム間連携」…

英語のアウトプットを作成する3つのパターン

このブログではこれまで、日本のIT技術者が英語の文書を作る時のあるあるや、伝わりやすい英語にするための Tips をいくつか紹介してきました。 英語ネイティブではない日本のIT技術者が英語のアウトプット(文書)を作成する場合、作り方には3つのパターンが…

適切な単語が見つからない、同じ単語が繰り返し並んでしまう。そんな時はシソーラス (Thesaurus) を使おう。

海外留学など英語で高等教育を受けた人や、仕事もプライベートも英語で生活しているような人は別として、英語を外国語として使う私たちはどうしても英語ネイティブに比べると語彙(vocabulary)に限りがあります。そのため、英作文をする時に適切な単語が見つ…

XXX の伏せ字に注意!

Image by EJ Cruz from Pixabay (2021-12-17 追記) システムの要件定義書、設計書、仕様書、マニュアルなどのIT文書で、汎化した表現にすることを意図して、XXX で一部を伏せ字や置き換え字にすることはよく行われます。 例えば、以下のような使い方です。 …

英文は大文字ではじまり、ピリオドでおわります。

今回のブログ記事は、タイトルの内容がすべてです。 そんなの当たり前だよ、何を今さらという方はこの先を読まなくても大丈夫です。次の記事にご期待ください。 一方、タイトルを見て以下の内どれかに当てはまる方は、もう少しお付き合いください。 思い当た…

繋げる単語、繋げない単語。

前回のブログ記事では、スペースを省略して単語を繋げてしまうことの弊害についてご紹介しました。 youneedaken.hatenablog.com しかし、IT用語の中にはむしろ繋げる方が主流のものもあります。自分でもいつも迷ってしまい、毎回辞書で調べてから使っている…

英単語を連結するプログラマのくせ?

私はシステム開発プロジェクトや社内業務の中で、他の人が書いた英文を読む機会があるのですが、日本のIT技術者にたまに見られる特徴があります。 それは英単語の間のスペースを省略してあたかもひとつの単語であるかのように連結するという特徴です。例えば…

比較表で ○×△ (マル バツ サンカク)は通じません。

IT技術者であれば、製品、技術、実装アプローチなどを複数の選択肢から選ぶ際に、各選択肢の優劣を示す比較表を作った経験が一度や二度はあると思います。 その際、良い点に○、悪い点に×、どちらでもないもしくは中間に△をつけることもあるかと思います。し…

できるだけ能動態を使い、受動態は控えめに。

英文には能動態 (active tense, active voice)と受動態 (passive tense, passive voice)があります。中学校や高校の英語の授業で習うので、覚えている方も多いと思います。 おさらいすると、 能動態は、動作を行うもの (行為者) が主語になり、日本語だと「…

便利な略語

学生時代に英語で論文やレポートを読んだり書いたりしたことのある人は、ラテン語由来の略語を目にしたり使ったりしたことがあると思います。そのような略語はビジネス文書や Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE) などの技術文書でも…

会社名や製品名は大文字・小文字を含めて正しく書こう。

(2021-10-25 追記) ITの世界では似たような名前の会社、製品、技術がたくさんあります。 また、ある国ある業界では有名な会社名・製品名であっても、別の国や別の業界ではあまり知られていなかったり、よく似た名前の別の会社や製品が存在する可能性もありま…

オックスフォードカンマを使おう。

3つ以上のものを列挙する際のカンマ ( , ) の使い方には、2つのスタイルがあります。 A, B, C and D ・・・最後の and または or の前にカンマをつけない。 A, B, C, and D ・・・最後の and または or の前にカンマをつける。 後者の and の前にあるカンマ…

その単語、辞書通りに訳してはいけません。

(2021-07-19 追記) IT業界で使われる単語の中には、英語に翻訳した時に辞書的には正しくても注意を必要とするものがあります。 いくつか紹介します。 基盤 ITシステムにおけるハードウェアやミドルウェアなどを指して"基盤"という表現をinfrastructureと訳す…

そのカタカナ英語、残念ながら英語圏では通じません。

(2021-10-25 追記) 和製英語が英会話や英文で通じないことはよく知られていますが、IT業界でも英語圏で通じないカタカナ英語があります。 英語圏では日本語と同じ意味では通じないカタカナ英語をいくつか紹介します。 System Engineer (システムエンジニア) …

プロフィール

(2022-05-22 追記) 米田 謙 / Ken Yoneda 外資系IT企業でアーキテクトをやっています。 ここ数年グローバルプロジェクトに参画することが多いので、日本のIT技術者が英語の文書を書く際の"あるある"について書いていこうと思います。 1982 - 1987年:家族の…