「○○以上」は “○○+” と表現する

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「以上」は "or higher" や "or above"

皆さんの職場の中で、何らかの職務を担うのに職位や資格などを条件にしているものはありませんでしょうか?

例えば、次のような条件です。

  • 海外出張は、TOEIC 600点以上を必要とする。
  • 採用面接は、マネージャー以上が行う。

「海外出張」や「採用面接」は職務で、「TOEIC の点数」や「マネージャー」はそれぞれ資格と職位です。

資格や職位に続いている「以上」は、"or higher" や "or above" のように表現することで、次のように英訳できます。

  • TOEIC score of 600 or higher is required for overseas business trips.
  • Hiring interviews will be done by Managers or above.

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"up" は和製英語

"or higher" や "or above" は英語として正しいのですが、2文字で表現できる日本語の「以上」に比べて長いので、たまに "up" という表現を耳にしたり、見かけたりすることがあります。例えば、"TOEIC 600 up" や "Manager up" のような表現です。

この "○○ up" という表現は、日本語の会話や文章の中でよく見かけるのですが、英語圏の人からはあまり聞いたことがありません。おそらく和製英語の一種ではないかと考えています。

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"or higher" や "or above" の省略形は "+"

英語圏では「以上」に相当する表現として、"○○+" という書き方があります。"TOEIC 600+" や "Manager+" のように書きます。スペースが限られた書式や文章を短くしたい時に、"or higher" や "or above" の代わりに "+" を使うことができます。

プラス記号は数字だけに付加できるような印象もありますが、Manager > Senior Manager > Partner > Senior Partner のように順列があるようなものであれば、"Manager or above" と同じ意味を表現することができます。