項目長を表す言葉としての「桁数」
DBテーブル定義書、インターフェース定義書、画面定義書、帳票定義書などで、データや入出力項目の項目長を示すために、日本語で「桁数」という表現を用いることがあります。例えば、DBテーブル定義書として、以下のような仕様書を作ったり、使ったりしたこともあるかと思います。
No | 列名 | 型 | 桁数 | PK | null許容 |
---|---|---|---|---|---|
1 | customer_id | 固定長文字列 | 16 | Yes | |
2 | first_name | 可変長文字列 | 255 | ||
3 | last_name | 可変長文字列 | 255 | ||
4 | middle_name | 可変長文字列 | 255 | Yes | |
5 | birth_year | 数値 | 4 | Yes | |
6 | activebool | ブール | 1 | ||
7 | last_update | 日付時刻 | 8 |
項目長は桁数とは限らない
「桁数」は本来「数字の桁の長さ」という意味ですが、日本語の仕様書では、文字列長など数値ではない項目の長さを示す際にも「桁数」と書くことがあります。
「桁数」をそのまま英語にすると "number of digits" になるため、そのように訳された仕様書をたまに見かけます。しかし、英語の "digit" は「数字」や「(数字の)桁」の意味になるため、文字列長に "digit" を使った場合、英語圏の人には日本語で「桁数」と書く以上に違和感のある表現になります。
文字列の長さを表す場合は、日本語では「文字数」や「文字列長」と書いておき、英語では "number of characters" もしくは "character length" とするのが良いでしょう。
もし、最初にあげたDBテーブル定義書の例のように、項目長を示す対象が、数値、文字列、もしくはその他のデータになる場合は、単に「長さ」と書いて、英語では "length" や "data length" と書くと汎用的な表現になります。
No | Column Name | Data Type | Data Length | PK | nullable |
---|---|---|---|---|---|
1 | customer_id | char | 16 | Yes | |
2 | first_name | varchar | 255 | ||
3 | last_name | varchar | 255 | ||
4 | middle_name | varchar | 255 | Yes | |
5 | birth_year | numeric | 4 | Yes | |
6 | activebool | boolean | 1 | ||
7 | last_update | date/time | 8 |