英語にするのが難しい日本語の3回目は「実施」です。
IT現場で作る計画書、仕様書、報告書などでは、「開発を実施する」、「報告を実施する」、「見積もりを実施する」、「データ転送を実施する」など、「##を実施する」という書き方をすることがあります。
ただ、日本語で「##を実施する」と書かれた文章をそのまま英語にした場合、”execute ##”、”perform ##”、”conduct ##”、”carry out ##"などと訳され、英文が長く読みづらくなります。
多くの場合、## に相当する日本語の動詞があります。
例えば、
「開発を実施する」は「開発する」
「報告を実施する」は「報告する」
「見積もりを実施する」は「見積もる」
「データ転送を実施する」は「データを転送する」
と、それぞれ書くことができます。
このように、日本語でも「##する」と書いておいた方が完結で読みやすい英文になる可能性が高くなります。
開発を実施する / 開発する
Webアプリケーションの開発を実施する。
Perform web application development.
Webアプリケーションを開発する。
Develop a web application.
報告を実施する / 報告する
昨日のシステム障害について報告を実施する。
Conduct a report on yesterday's system failure.
昨日のシステム障害について報告する。
Report on yesterday's system failure.
見積もりを実施する / 見積もる
サービス利用料の見積もりを実施する。
Conduct an estimate of service fee.
サービス利用料を見積もる。
Estimate the service fee.
データ転送を実施する / データを転送する
本番環境から災対環境へのデータ転送を実施する。
Perform data transfer from the production environment to the disaster recovery environment.
本番環境から災対環境へデータを転送する。
Transfer data from the production environment to the disaster recovery environment.